2022/04/30(土)ubuntu 22.04 インストール (5)

プログラミングに必要なツールをいろいろ入れます。

C++

sudo apt install build-essential
これで、gccなど通常のbuild作業に必要なものが入ります。gccは11.2.0でした。
sudo apt install clang
clangは14.0.0が入りました。
sudo apt install libboost-all-dev
boostはやっぱり要る。1.74が入りました。

clang++に関する追記(2024/2/6)

nvidiaのdriverを入れたとき、gcc-12がドライバーのコンパイルのためにインストールされることがありますが、この場合上のようにして入れたclang++がヘッダーやライブラリーを見つけられず動かなくなってしまいます。clang++ --verboseを実行すると、通常なら
Found candidate GCC installation: /usr/bin/../lib/gcc/x86_64-linux-gnu/11
Selected GCC installation: /usr/bin/../lib/gcc/x86_64-linux-gnu/11
と表示されますが、gcc-12が入っていると、
Found candidate GCC installation: /usr/bin/../lib/gcc/x86_64-linux-gnu/11
Found candidate GCC installation: /usr/bin/../lib/gcc/x86_64-linux-gnu/12
Selected GCC installation: /usr/bin/../lib/gcc/x86_64-linux-gnu/12
と表示されます。このとき、clang++はg++-12がインストールされているとみなし、g++-12のヘッダーやライブラリを使おうとしますが、それは入っていないのでエラーになるというわけです。gcc-12のみが入っていて、g++-12が入っていない状態がこれを引き起こしています。
sudo apt install libstdc++12-dev
とg++-12のライブラリをインストールするか、いっそ
sudo apt install g++-12
を入れてしまえば、ちゃんとclang++が使えるようになります。

Java

sudo apt install default-jdk
sudo apt install icedtea-netx
openjdkの11が入りました。後者はJava Web Start用。

lua

sudo apt install lua5.4
sudo apt install liblua5.4-dev
sudo apt install luajit

fortran

sudo apt install gfortran

python

この時点でpython2は入っておらず、python3は既に入ってしました。単にpythonと打つとcommand not foundでした。2はサポート終了ということで、python3のみ環境を整えます。
sudo apt install python3
sudo apt install python3-dev
sudo apt install python3-numpy
sudo apt install python3-scipy
sudo apt install python3-matplotlib
sudo apt install python3-sympy
sudo apt install python3-mpmath
sudo apt install python3-numba
sudo apt install ipython3
また、
sudo apt install python-is-python3
とすると、単にpythonと打ってpython3が起動できるようになります。

octave

sudo apt install octave
sudo apt install liboctave-dev
6.4.0が入りました。普通に起動するとCUIで、--guiを付けるとGUI版が起動するようになった模様。liboctave-devはIntlabを使うときに必要になります。

gmp,mpfr

sudo apt install libgmp-dev
sudo apt install libmpfr-dev
それぞれ6.2.1と4.1.0が入りました。

-m32で32bit binaryを作れるように

sudo apt install gcc-multilib
sudo apt install g++-multilib

Julia

sudo apt install julia
20.04では1.4.1が入りましたが、22.04ではパッケージか消えていました。仕方ないので、本家サイトからbinary packageを落として入れることにします。https://julialang.org/downloads/の、Generic Linux on x86の64bit(glibc)を使います。
wget https://julialang-s3.julialang.org/bin/linux/x64/1.7/julia-1.7.2-linux-x86_64.tar.gz
cd /usr/local
sudo tar xfz (ダウンロードした場所)/julia-1.7.2-linux-x86_64.tar.gz
cd /usr/local/bin
sudo ln -s /usr/local/julia-1.7.2/bin/julia .
のように、/usr/local/binにリンクを張りました。

nim

nimも最近お気に入りの言語で、20.04では1.0.6が入ったのに、22.04ではパッケージから消えていました。こちらも本家からbinary packageを入れます。https://nim-lang.org/install_unix.htmlの、Generic Linux on x86の64bit(glibc)を使います。
wget https://nim-lang.org/download/nim-1.6.4-linux_x64.tar.xz
cd /usr/local
sudo tar xfJ (ダウンロードした場所)/nim-1.6.4-linux_x64.tar.xz
cd /usr/local/bin
sudo ln -s /usr/local/nim-1.6.4/bin/* .
のように、/usr/local/binにリンクを張りました。

2022/04/30(土)ubuntu 22.04 インストール (4)

vi大好きなのでvimを入れます。
sudo apt install vim
また、~/.vimrcを、
set encoding=utf-8
set fileencodings=iso-2022-jp,euc-jp,sjis,utf-8
filetype indent off
という内容で作成しました。これにより、
  • 日本語のファイルを認識させる。デフォルトのコードがUTF8になり、JIS、EUC、SJISコードのファイルも自動認識して編集できるようになる。
  • 18.04からvimが賢くなってファイルの拡張子に応じて自動でインデントしてくれるようになったが、自分はエディタが勝手に何かするのが嫌いなのでそれを止める。
を設定しています。

2022/04/30(土)ubuntu 22.04 インストール (3)

普段研究で作成する文書類はすべてubuntuで書いています。TeX系のソフトウェアが安定して使えるかは重要。
sudo apt install texlive-lang-cjk
sudo apt install texlive-fonts-recommended
sudo apt install texlive-fonts-extra
普段、platexでコンパイルして、dvipdfmxでpdfにして、evinceで見ています。xdvikは使わないので入れないことにしました。日本語フォントを埋め込むときは dvipdfmx -f ptex-ipa.map hogehoge.dvi としてます。

その他文書作成関連のソフトウェアをついでに入れました。
sudo apt install gv
sudo apt install nkf
sudo apt install gnuplot
sudo apt install tgif
sudo apt install gimp
sudo apt install inkscape
sudo apt install mimetex
sudo apt install latexdiff
sudo apt install diffpdf
sudo apt install pdfarranger
sudo apt install krop
sudo apt install pdftk-java
sudo apt install pinta
pdfarranger, kropm pdftk-javaはいずれもpdfの編集ツール、pintaはペイントツールです。

2022/04/30(土)ubuntu 22.04 インストール (2)

vmware toolsは、vmwareのゲストで
  • デスクトップのリサイズ、
  • ホストOSとのクリップボード共有(文字列のコピペが出来るようになる)、
  • フォルダ共有
などを実現するもので、ゲストOSへのインストールはほぼ必須です。vmware標準で提供されるものは無視してopen-vm-toolsを入れるのがお薦めです。20.04と同様、22.04でも自動的にインストールされ、デスクトップのリサイズもクリップボード共有も最初から動作していました。もしそうなっていなければ、
sudo apt install open-vm-tools-desktop
としましょう。

共有フォルダは、vmwareの「VM→Settings→Option→Shared Folders」をAlways Enabledにし、Addで適当なフォルダを共有フォルダに指定、再起動。
sudo vmhgfs-fuse -o allow_other -o auto_unmount .host:/ /mnt/hgfs
で/mnt/hgfs以下にマウント出来ました。永続的にmountするには、/etc/fstabで
.host:/ /mnt/hgfs fuse.vmhgfs-fuse allow_other,auto_unmount,defaults 0 0
と書くとよいでしょう。

2022/04/30(土)ubuntu 22.04 インストール (1)

2年に一度のubuntuのLTS (Long Time Support) である22.04LTS、インストール日記を書くのが恒例になってるので、今年も書きます。

22.04は、4月21日にリリースされました。たぶん日本時間の23時35分頃。
インストール用のisoファイルは、http://releases.ubuntu.com/22.04/からubuntu-22.04-desktop-amd64.isoをダウンロードしました。

インストールは、Linux版のVMwareで行ったので、メニューの項目が英語になってます。File→New Virtual Machine→Create a New Virtual Machine→Typical (recommended)
→I will install the operationg system later→Linux→Ubuntu 64bitの手順で仮想マシンを作成。ディスクはデフォルトの20Gじゃ少ないので512Gに増やしました (ここを多くしても実際に仮想マシン内で使用しない限りホストマシンのディスクを圧迫することはありません)。メモリはとりあえずデフォルトの4Gで (こちらは大きくするだけホストマシンのメモリを食います)。VM→Settings→CD/DVDでダウンロードしたisoをマウントし起動。
  • 言語は「日本語」を選び、「Ubuntuをインストール」をクリック。
  • キーボードレイアウトは「Japanese」「Japanese」
  • 「通常のインストール」を選ぶ。
  • 「Ubuntuのインストール中にアップデートをダウンロードする」、「グラフィックスとWi-Fiハードウェアと追加のメディアフォーマットのサードパーティ製ソフトウェアをインストールする」をチェック
  • 「ディスクを削除してUbuntuをインストールする」を選ぶ。
  • 「インストール」をクリック。
  • TimeZoneは「Tokyo」を選ぶ。
  • 「ログイン時にパスワードを要求する」をチェックしたままに。
インストールは問題なく終了しました。

とりあえず端末を出すには、右下のBCGの痕みたいなアイコンをクリックして「端末」を選びます。右クリックして「お気に入りへ追加」するといいでしょう。

日本語をかな漢字変換で入力するには、インストール直後の一回だけ、右上の「ja」をクリックして、「日本語(Mozc)」を選ぶ必要があります。
OK キャンセル 確認 その他